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アワーオブコードで学ぼう(先生・保護者向け)コース2レッスン1

アワーオブコードで学ぼう(先生・保護者向け)コース2レッスン1

 

アワーオブコードには、体系だてて20時間前後で勉強できるコースが準備されています。当記事では『コース2レッスン1 プログラミングのグラフ用紙(アンプラグド)』を紹介します。

Hour of Code アワーオブコードで学ぼう(先生向け)①の記事の通りにユーザーIDを登録していただきログインすると、『コースカタログ』というメニューがありますので、それをクリックすると以下のようなコースが紹介されています。この記事では、コース2のレッスン1プログラミングのグラフ用紙(アンプラグド)を紹介したいと思います。(注:以降の説明は、ログイン済前提です。また、💬のマークがある所に、カーソルを合わせると補足が表示されます。

コース2

コース2は読み書きができる生徒のためのコースです。対象年齢は2年生から5年生となっています。

コース2は、読み書きができてプログラミング経験のない生徒のためのコースです。このコースでは、問題を解くプログラムやインタラクティブなゲームや物語を作ってシェアします。2年生〜5年生向け。コース2紹介

コース2を選択すると以下のような画面が表示され、生徒にコースを割り当てることができ、各生徒の学習進捗状況が確認できます。レッスンは19まであります。また、右のほうから先生用のレッスンプランを見ることができります。

コース2レッスン2-1

当記事の位置付け
コース2レッスン2-1紹介
コース2レッスン2-2紹介済み
コース2レッスン2-3紹介済
コース2レッスン2-4紹介済
コース2レッスン2-5紹介済
コース2レッスン2-6紹介済
コース2レッスン2-7紹介済
コース2レッスン2-8紹介済

2.レッスン1:グラフ用紙のプログラミング プラン

レッスンプランを見る』をクリックすると以下の画面が表示されます。訳者注:アワーオブコードサイトでは、『プログラミングのグラフ用紙』と日本語化されていますが、当記事では『グラフ用紙のプログラミング』と表記しています。

コース2レッスン2-2

ここから、レッスンに使う資料を入手したり、教え方を参考にすることができます。(以下、私が訳したものです。)

レッスンの概要
お互いに絵を描く”プログラミング”をすることで、生徒たちはプログラミングとは実際どんなことか徐々に理解していくでしょう。クラスで、生徒たちでお互いにグラフ用紙のマス目に色をつけていく手順を指示して、既存の絵を再現する事から始めます。もし時間があれば、生徒自身が作ったイメージで同じ事をして終わることができます。

レッスンの目的

はじめに - 15分

1)語彙

2)グラフ用紙プログラミングの紹介

3)一緒に練習しよう

アクティビティ:グラフ用紙プログラミング - 20分

4)4x4

ラップアップ - 5分

4)Flash Chat💬 – 私たちは何を学びましたか?

5)Vocab Shmocab💬

アセスメント - 10分

6)グラフ用紙プログラミング アセスメント

レッスンの目的
生徒達は:

  • 実際の課題(問題)をプログラム化することの難しさを理解する
  • アイデア(考え)が明確だと思っても、コンピューターに誤って解釈されることがある事を学ぶ
  • コードと記号を使って、アイデア(考え)を表現する練習をする

指導ガイド

資料、リソース、準備

生徒用

先生用

はじめに(15分)

1)語彙
このレッスンには、新しい重要な単語が2つあります。

vocab (5)

アルゴリズム - 先生と一緒に発音してみましょう:アルゴリズム
タスクを完了するために従う指示のリスト

プログラム - 先生と一緒に発音してみましょう:プログラム
機械(コンピューター等)に実行できるようにコード化されたアルゴリズム

2)グラフ用紙プログラミングの紹介

このアクティビティーでは、グループ内の他の人に元の絵をみせずに、元の絵を完成させる手順を伝えます。

この実習では、4マスx4マスのグラフ用紙を使います。チームメートの誰かに自動お絵かきマシンになってもらい、一番左上のマスから始めて順に、簡単な命令で絵を描いてもらいます。命令は以下のようなものです:

  • 1つ右のマス目に動け
  • 1つ左のマス目に動け
  • 1つ上のマス目に動け
  • 1つ下のマス目に動け
  • マス目を塗りつぶせ

友達(自動お絵かきマシン役になってもらう)に、以下のような絵を描いてもらう指示のアルゴリズムの1例:

easy_JP

簡単ですが、多くの指示が必要な図の例:

tough_JP

代替方法を使って、これをもっと簡単に行うことができます!指示の全文を書くのでは無く、矢印を使って指示します。

key_JP

この例では、矢印記号は『プログラム』コード、命令文は『アルゴリズム』部分です。
アルゴリズムは以下のように書くことができます:

『1つ右のマス目に動け、1つ右のマス目に動け、塗りつぶせ』

対応するプログラムは以下のようになります:

program

矢印命令を使って、前の例をもっと簡単に指示することができます。

wArrows_JP

3)一緒に練習しよう

黒板に以下の矢印命令を書くか、プロジェクターで映して、クラスでプログラミングの世界を体験してみましょう。

key_JP

以下のような単純な絵を、例として選択します。

checkerboard_JP

この例は、全ての矢印命令を生徒に紹介するのに適しています。まずクラス全員に順を追ってグラフ用紙のマス目を塗りつぶして見せます。生徒に今何をしたのか、分かりやすく説明します。最初に、アルゴリズムを声に出して読み上げて、それをプログラムにしていきます。

アルゴリズムの例:

『右へ動く、塗りつぶす、右へ動く、下へ動く、塗りつぶす、左へ動く、左へ動く、塗りつぶす、下へ動く、右へ動く、塗りつぶす、右へ動く』

クラス内で、無駄なステップがあることに気付く生徒がいるかもしれませんが、プログラミングしている間は待たせてください。クラス全体で、一つずつアルゴリズムをプログラムにしていきます。

program1

この時点で、生徒からもっと他のやり方があると色々な意見が出てくるかもしれません。もし、クラス全体がこの例題の要点を理解しているようであれば、同じ図を描く他の方法について話し合うと良いでしょう。また、理解できていないようであれば、一旦この演習を止めて、次の例題をやってみましょう。

program2_JP

もし、クラス全体がアルゴリズムを大きな声で言う事ができ、各ステップで使う矢印記号命令を正しく選ぶことが出来れば、次のアクティビティーに進めても良いでしょう。クラスの理解状況や年齢によりますが、もっと複雑な例題をクラス全体でやってみてもよいですし、次の4x4アクティビティーワークシート(訳者注:日本語版はここ)を生徒をグループ分けしてやっても良いでしょう。

レッスンのヒント
クラスの皆に自分の腕が自動お絵かきマシンになったと想像してもらいましょう。『アルゴリズム』と『プログラム』の考え方で、実際に自分の動きをコントロールしているような気になれば、生徒は更に意欲的に学べるでしょう。

 

アクティビティ:グラフ用紙プログラミング(20分)

4)4x4アクティビティーワークシート日本語版はここ

  1. 生徒を2人ずつのグループに分けます。
  2. 各グループに、ワークシートから1つの図を選んでもらいます。
  3. 各グループで、図を描く為のアルゴリズムを話し合ってもらいます。
  4. アルゴリズムを、矢印記号を使ってプログラムに変換してもらいます。
  5. 出来上がったプログラムを他のグループと交換しあって、お互い相手のプログラムから図を描きます。
  6. 他の図で同じように繰り返します。

fourByFours_JP

ラップアップ(5分)

5)フラッシュチャット:私たちは何を学びましたか?

  • 今日は何を学びましたか?
  • 同じ矢印記号を使って、『マス目を塗りつぶせ』を『レンガを積め』に変えたらどうでしょう?私たちは何ができるでしょうか?
  • 矢印記号の意味を変えたら、他に何がプログラムできるでしょうか?

6)Vocab Shmocab(訳者注:語源、言葉の定義)

・以下の言葉の定義のうち、今日学んだのはどれでしょうか?

「非常に長い尾と美しい羽を持つ大きな熱帯のオウム」
「タスクを完了するために従う指示のリスト」
「一年に一度だけ花が咲く信じられないほど臭い花」

...そして、そして私たちが学んだ言葉は何ですか?

・以下のうち、どれが一番『プログラム』に似ていますか?

「きれいな石が詰まった靴箱」
「12本のピンクの花が生けられた花瓶」
「好きな音楽の楽譜」

その答えを選んだ理由を説明してください

アセスメント(10分)

7)グラフ用紙プログラミング アセスメント(英語版) 日本語版はここ

より詳しく学習

以下のアクティビティーにより、生徒はより理解を深めることができます。課外活動や、その他活動で使うことができます。

だんだん上手く

・生徒に自身で図を作ってもらいます
・作成した図を描くプログラムを作ることができますか?

クラスで挑戦

・生徒用に、5マスx5マスのグラフ用紙で、図を描きます
・クラス全体で、先生と一緒にその図のプログラムを作ることができますか?


日本語版資料のダウンロードはこちらから


以降は、USの学習基準ですので、省略します。

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