アワーオブコードには、体系だてて20時間前後で勉強できるコースが準備されています。当記事では『コース1レッスン9 ピラミッドをたてよう(アンプラグド)』を紹介します。
Hour of Code アワーオブコードで学ぼう(先生向け)①の記事の通りにユーザーIDを登録していただきログインすると、『コースカタログ』というメニューがありますので、それをクリックすると以下のようなコースが紹介されています。この記事では、コース1のレッスン9ピラミッドをたてようを紹介したいと思います。(注:以降の説明は、ログイン済前提です。また、💬のマークがある所に、カーソルを合わせると補足が表示されます。)
レッスン9の『レッスンプランを見る』をクリックすると以下の画面が表示されます。
訳者注:レッスン名の『ピラミッドをたてよう』は、意訳です。以下のように土台を作ろうです。本の重さに耐える土台をレッスンで作ります。
ここから、レッスンに使う資料を入手したり、教え方を参考にすることができます。(以下、私が訳したものです。)
レッスンの概要
新しい問題や解けていない問題を解くことは、困難な場合があります。何か創造的で有益なものを上手く作りたければ、成功する前に難しい問題に何度失敗しても、挑戦し続けることが必要です。
このレッスンでは、『失敗は成功のもと』を教えます、
レッスンの目的
はじめに - 20分
1)レビュー
2)ボキャブラリー(語彙)
3)何度でもやってみよう
アクティビティ:ピラミッドをたてよう(土台を作ろう) - 30分
4)ピラミッドをたてよう(土台を作ろう)
ラップアップ - 5分
5)Flash Chat💬 – 私たちは何を学びましたか?
6)Vocab Shmocab💬
レッスンの目的
生徒達は:
- 構造エンジニアリングの課題を完成させるための手順の概要を知る
- 構造物を作る際の考えられる問題点を予測して、話し合う
- チームで考えたプランに基づいて、構造物を作る
- プランと構造物を、チャレンジが上手くいくまで改善する
指導ガイド
資料、リソース、準備
生徒用
- 構造物の部品
・ガムドロップとつまようじ(各グループに30個程度) または
・マシュマロとアイスキャンディーの棒(各グループに30個程度) または
・紙とテープ(各グループに10片程度) - 高さ確認用に小さな紙コップ(各グループに1個)
- 強さを確認する為の本(各グループに1冊)
先生用
- レッスンビデオ(英語版)
- 先生用レッスンガイド
- 印刷用資料:ピラミッドをたてよう(土台を作ろう)(英語版) 訳者注:日本語版はここ
- 各グループ用の部品を揃える
・十分の量を与える必要はありません;部品の数には制限があることを確認して下さい。
はじめに(10分)
1)レビュー
前回のレッスンをクラスで復習します。クラス全体で話し合ってもいいですし、エルボーパートナー💬と話し合ってもらうこともできます。
レビューで生徒にする質問例:
- 前回のレッスンで何をしたでしょうか?
- チャンスがあればどんな事をしたかったですか?
- レッスンの後に、質問したいことがありましたか?
- 前回のレッスンで好きなことは何ですか?
レッスンのヒント
生徒に好きなことを聞いてレビューを終わると、前のレッスンの印象が良いものとなり、これから教えようとするレッスンに生徒がより興味を持って取り組むでしょう。
2)ボキャブラリー(語彙)
このレッスンには、重要な復習すべき単語が1つあります。
パーシスタンス - 先生と一緒に発音してみましょう:パー・シス・タンス
大変難しいことに、何度も何度も挑戦すること(訳者注:粘り強さ、根気強さ)
3)何度でもやってみよう
- 誰か、1度目ですべて上手くいったことが何かありますか?
- 赤ちゃんの時に歩くのを覚えるとき、初めての挑戦で立ち上がって走ることが出来ましたか?
・ビデオ(赤ちゃんがハイハイ、お座り、歩くを学ぶ) - 時には、最も有用で最善の事をする事が、最も学びにくいことがあります。
・難しい事を学ぶには時間がかかる
・初めて何かをしたときに上手くいかなかったら、それを絶対出来ないと思いますか? - 最初は難しかったが、今なら簡単にできることを考えてみて下さい。
・歩くこと
・話すこと
・自転車に乗ること - 何か失敗したときに、何が上手くいかなかったかのヒントが得られます。ただ、それが何かを探す必要があります。
・自転車で転んでしまったら、次はバランスをうまく取らなくてはいけません
・風船を膨らませるときに割ってしまったら、次は空気を減らさないといけません - 失敗が、次により上手くいくことを学ぶ機会になることを考えてみてください
レッスンのヒント
このプロジェクトを生徒にやらせる前に、根気強さの概念をクラスで予習するために有用な資料があります。
・Mouse Wants a Cracker (訳者注:著作権の関係で日本では見ることができません)
・Fall 7 Times, Stand Up 8 (訳者注:日本語のことわざ 七転び八起き)
・Never Ever Give Up (訳者注:決して諦めない 漫画)
・If You Quit Too Soon (訳者注:もし早くあきらめすぎると 漫画)
アクティビティ:(20分)
4)ピラミッドをたてよう(土台を作ろう)アクティビティ(英語版) 訳者注:日本語版はここ
何か仕事を始めて、やってみたら思ったより難しいことが分かったことがありませんか?難しい仕事はやめたくなりますが、私達は目標に向かって努力し続けます。そして、これまでに成し遂げたことより、もっと良い結果を出せるかもしれません。
このチャレンジでは、日常生活で使っている材料を使って、本をその上に載せて10秒以上耐えられる強さの塔を作ります。
ルール:
1)配った材料だけで、塔を作ること
2)塔はどんな形でもいいですが、高さは配った紙コップ以上の高さであること
3)配った本を10秒以上、塔の上に載せることができること
手順:
1)生徒を3から4グループに分ける
2)上で説明したチャレンジルールを説明する
3)決められた材料を配布して、生徒に追加の材料はない事を知らせます
4)最初の塔を作るための課題を考えたり計画を立てる挑戦を、クラスで作業する前にします
5)生徒に塔を作るように促して、ルールで説明したことを生徒に喚起してください
6)作った塔をテストします。紙コップより高いですか?本を載せることができますか?
7)上手くいかなかったら、生徒に計画、修正、テストのサイクルを上手くいくまで行うように指示します
8)上手くいったら生徒を褒めて、完成した塔の写真を撮りましょう。可能なら、Code.org サイトにアップロードしてください
レッスンのヒント
計画段階は、生徒達には難しいかもしれません。いくつかの例を教室の前に置いて置くと助けになるでしょう。しかしそこにヒントがあるとは生徒に発表しません。教室内を見回り、生徒がうまく計画ができずいらだっているようであれば、励ましてください。出来るだけ生徒だけで、計画ができるように励ましてください。
ラップアップ(5分)
5)フラッシュチャット:私たちは何を学びましたか?
- あなたが作ったことを誇りに思いましたか?
- 椅子の高さ位で、人を支えることができる塔を作ることが出来ると思いますか?
・どれくらいの数のガムドロップがいると思いますか? - 諦めたくなったことがありましたか?
・どのように、その気持を乗り越えましたか?
レッスンのヒント
フラッシュチャットの質問は、全体像を話すことでレッスンがより大きな世界や生徒の大きな未来に関係していることを考えることを意図しています。クラスの生徒のレベルにより、クラス全員で話し合うか、グループで話し合うか、エルボーパートナー💬と話し合うか判断してください。
6)Vocab Shmocab(訳者注:語源、言葉の定義)
以下の定義のうち、今日は何を学びましたか?
「円周に沿って地球を回る」
「何かを早く終わるために、大勢の人の助けを借りる」
「何かが非常に難しい時でも、何度でも諦めずにやる」
そして、学んだ言葉は何だったでしょうか?
アセスメント(0分)
7)個々人の評価はありません
- アクティビティの結果が評価です
より詳しく学習
以下のアクティビティーにより、生徒はより理解を深めることができます。課外活動や、その他活動で使うことができます。
もう一回やってみよう
- 違う材料で同じアクティビティーをやってみましょう
ピラミッドをたてよう(土台を作ろう)
以降は、USの学習基準ですので、省略します。
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