アワーオブコードには、体系だてて20時間前後で勉強できるコースが準備されています。当記事では『コース2レッスン14 バイナリブレスレット アンプラグド』を紹介します。
Hour of Code アワーオブコードで学ぼう(先生向け)①の記事の通りにユーザーIDを登録していただきログインすると、『コースカタログ』というメニューがありますので、それをクリックすると以下のようなコースが紹介されています。この記事では、コース2のレッスン14 バイナリブレスレット アンプラグドを紹介したいと思います。(注:以降の説明は、ログイン済前提です。また、💬のマークがある所に、カーソルを合わせると補足が表示されます。)
1.コース2概要
コース2は読み書きができる生徒のためのコースです。対象年齢は2年生から5年生となっています。
コース2を選択すると以下のような画面が表示され、生徒にコースを割り当てることができ、各生徒の学習進捗状況が確認できます。レッスンは19まであります。また、右のほうから先生用のレッスンプランを見ることができます。
当記事の位置付け |
2.レッスン14 バイナリブレスレット アンプラグド プラン
レッスン14『レッスンプランを見る』をクリックすると以下の画面が表示されます。
ここから、レッスンに使う資料を入手したり、教え方を参考にすることができます。(以下、私が訳したものです。)
レッスンの概要
バイナリはコンピューターの世界では、非常に重要です。現在のコンピューターの殆どが、あらゆる情報をバイナリ形式で保存しています。このレッスンでは、色々な情報をオフとオンのバイナリにどのように変換するのかを示します。
レッスンの目的
はじめに - 15分
1)復習
2)ボキャブラリー
3)オフとオン
アクティビティ:バイナリブレスレット - 15分
4)バイナリブレスレット
ラップアップ - 5分
5)Flash Chat💬 – 私たちは何を学びましたか?
アセスメント - 10分
7)バイナリ アセスメント
レッスンの目的
生徒達は:
- 文字をバイナリにエンコードできる
- バイナリを文字に戻す
- ブレスレットにイニシャルを保存するという考え方と、コンピュータに情報を保存するという考え方の関連が説明できる
指導ガイド
資料、リソース、準備
生徒用
- バイナリブレスレット ワークシート(英語版) 訳者注:日本語版はここ
- バイナリ アセスメントシート(英語版) 訳者注:日本語版はここ
- マーカーペン、または鉛筆などの筆記用具
- ハサミ
先生用
- レッスンビデオ
- この先生用の指導ガイド
- バイナリブレスレット ワークシート(英語版) 訳者注:日本語版はここ
- バイナリ アセスメントシート(英語版) 訳者注:日本語版はここ
- 中の様子を見ることができるコンピューターかコンピューターの中を写した写真
- オプション:黒板にバイナリで書いた短いメッセージ
はじめに(15分)
1)レビュー
前回のレッスンをクラスで復習します。クラス全体に質問をして、その答えについて小グループで生徒同士で話し合うことを繰り返すとよいでしょう。
レビューで生徒にする質問例:
- 前回のレッスンで何をしたでしょうか?
- チャンスがあればどんな事をしたかったですか?
- レッスンの後に、質問したいことがありましたか?
- 前回のレッスンで好きなことは何ですか?
レッスンのヒント
生徒に好きなことを聞いてレビューを終わると、前のレッスンの印象が良いものとなり、これから教えようとするレッスンに生徒がより興味を持って取り組むでしょう。
2)ボキャブラリー(語彙)
このレッスンには、新しく学ぶべき重要な単語が1つあります。
バイナリ - 先生と一緒に発音してみましょう:ばいなり
2つのオプションだけを使って情報を表現する方法
3)オフとオン
- もし、黒板にバイナリでメッセージを準備してあったら、生徒にメッセージを見るように指示して、これが何か分かるか、またどういう意味か分かるか質問します。
-メッセージを脇によけて、アクティビティの準備をします。 - 生徒にコンピューターの中を見たことがあるか聞くことから始めます。
-どんなものが中にありましたか?
-ここでコンピューターの中(本物か写真で)を生徒に見せると良いでしょう。 - コンピューターの中で電線が、電気の形で情報を運びます。
-コンピュータがこの電気的情報について使用する2つのオプションは、「オフ」と「オン」です。
・コンピューターが2つのオプションだけで情報を表すとき、それを『バイナリ』と呼びます。 - コンピューターはバイナリを使って情報を格納します。
-バイナリは、オフとオンだけではありません。
・ハードディスクドライブは、磁気のNとSを使って情報を記録します。
・DVDは光を反射するか、反射しないかで情報を記録します。
-文字から始めましょう
・コンピューターがアルファベットの大文字をどのように表しているかは、バイナリデコーダーキー(アクティビティーワークシート(英語版) 日本語版はここ )を示します。
・ここで、バイナリについて『二進数字』と『ビット』について説明すると良いでしょう。
・8ビットのグループを何と呼ぶか知っているか生徒に確認します。(バイトと言います)
・豆知識:4ビットの塊をニブルと呼びます。 - 文字をバイナリに変換する例を幾つか見せて、逆にバイナリから文字に戻してみましょう。
- その後、バイナリの1文字を黒板に書いて、生徒に時間を与えてそれがどのアルファベットか考えさせます。
- 生徒全員が、自分でアルファベットを見つける事ができたら、次のアクティビティーに進めてください。
訳者注:コンピューターの仕組みについて『日経XTECH』様の連載記事が参考になるかと思います。第一回、第二回、第三回、第四回、第五回
アクティビティ(20分)
4.バイナリブレスレットワークシート(英語版) 訳者注:日本語版はここ
レッスンのヒント
クラスのことは先生が一番わかっていますので、このアクティビティーをクラス全体で実施するか、小グループで実施するか、ペアで実施するか判断して下さい。
バイナリについて、十進数と二進数の変換や数え方など全てを説明する必要はここではありません。このレッスンでは、コンピュータが情報をどのように格納するのかを楽しく紹介することを目的としています。
手順:
1)自分の名前のイニシャルを、バイナリデコーダーキーから探してもらいます。
2)見つけたイニシャルの右側にあるバイナリを、ワークシートの下にある四角に記入します。
3)ブレスレットを切り取ります。
4)テープでブレスレットを輪にして、自分の手にはめます。
5)友達とブレスレットを見せ合って、自分のイニシャルを友達が分かるか確認してください。
訳者注:上のコード表は例です。実際のASCIIコードやJISコードとは異なります。例えば、Aは『□■□□ □□□■(41)』です。
レッスンのヒント
もし準備できるのであれば、紙とペンを使う代わりに糸とビーズを使ってバイナリブレスレットを作ってみましょう。2色のビーズであれば何でもよいですが、バイナリデコーダーキーの事を考慮して白と黒のビーズが分かりやすいでしょう。
アクティビティーが終わったら、黒板に書いてあったバイナリメッセージを、今学んだことを使って生徒に解読してもらいましょう。
ラップアップ(5分)
5)フラッシュチャット:私たちは何を学びましたか?
- コンピューターの中のバイナリとして表現されている事と同じような例が他にありますか?
- 塗りつぶされた四角、塗りつぶされていない四角を使ってバイナリを表現する他に、どんな方法があると思いますか?
- 演習で楽しかったのはどこですか?
アセスメント(15分)
7)バイナリアセスメント(英語版) 日本語版はここ
・アセスメントシートを生徒に配布して、やり方を良く説明してから各自でアセスメントをしてもらいます。
・前のアクティビティーが終わっているので、このアクティビティーはすぐに分かると思います。
訳者注:アルファベットでは小学校低学年では使えないので、近々ひらがな版も準備したいと思います。
より詳しく学習
以下のアクティビティーにより、生徒はより理解を深めることができます。課外活動や、その他活動で使うことができます。
バイナリイメージ
- このアクティビティーをより詳しく学ぶには、ウェブにいくつかの素晴らしいリソースがあります。
- 生徒が、画像や音楽をバイナリとして表現する方法について興味がある場合は、Thinkersmithのバイナリバブルズという資料(英語版)が参考になります。
バイナリブレスレット アクティビティーワークシート
バイナリブレスレット アセスメント
以降は、USの学習基準ですので、省略します。
コメントを書く