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Micro:bit(マイクロビット)で学ぶ 10

Micro:bit(マイクロビット)で学ぶ 10

 

今までは、マイクロビットのホームページにあるレッスンを紹介してきましたが、今回は『Pythonエディター』の続きで、Muエディターの使い方です。

当記事は、シリーズでマイクロビット(Micro:bit)のプログラミングについて紹介しています。初めての方はこちらをご覧ください。

2021年8月25日更新:Mu EditorがV1.1.0b5へバージョンアップされていますので、『Micro:bit(マイクロビット)で学ぶ 9』を参照して最新版を導入してみてください。ただし、当記事はV1.0.3を基にしていますので画面が異なっている場合があるかもしれませんが、プログラミング的には変わりはありません。

マイクロビットホームページのレッスンでは、JavaScriptブロックエディタを使ってきましたが、Pythonエディターではより高度なプログラミングを学ぶことができます。今回はエディターの使い方を紹介します。

Windows版のPythonエディター Mu を使う

前回の記事で、Windows用 Mu Pythonエディタの導入と日本語化を紹介しました。(注:Mu Ver1.0は日本語化済みでリリースされるとのことですので、私の提供している日本語化は仮のものです。1.0がリリースされましたら、当記事を更新します)今回の記事では、Muエディターでできることをご紹介します。

2018/7/23更新:日本語版が1.0がリリースされました。前の記事で導入方法など紹介しています。申し訳ありませんが、以下の記事の画面キャプチャーは私の日本語版ですので、正規版と少し表現が異なりますので、ご注意ください。例:Micro:bitへの書込みが正式版では転送になってます。

1-1.前回の記事で日本語化済みであれば、Muを起動すると以下の画面になります。まず、各ボタンの説明です。
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1-2.microbit10-2をクリックすると、以下のような画面が表示されます。MuはMicro:bitだけでなく、Adafrute のボード、パイゲームゼロ、パイソン3のプログラミングができるようになっています。今回の導入目的はMicro:bitですので、1度BBC Micro:bitを選択しておけば特に変更の必要はありません。初めてMuを起動すると最初にこの画面が出てモードを決める必要があります。
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1-3.現在のモードは、Muウインドウの右下の歯車アイコンの横に表示されています。
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1-4.microbit10-5をクリックすると新しい『無題』のタブが開き、新しくプログラムを作ることができます。
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1-5.microbit10-6をクリックすると、Muを導入したフォルダーと同じところにあるmu_codeフォルダーが開き、保管してあるプログラムをロードすることができます。ダウンロードしたプログラムなど他のフォルダーにあるプログラムをロードしたい場合はmu_codeから移動してください。

1-6.microbit10-7をクリックすると、編集中のプログラムが保存されます。名前を付けて保存はできず元のファイルに上書きされます。元のプログラムを残しておきたい場合は、事前にウインドウで元ファイルを別の場所にコピーするなどしておくと良いです。

1-7.microbit10-8をクリックすると、現在編集中のプログラムをMicro:bitに書き込むことができます。書き込む前に、後ほど紹介する『チェック』を使ってプログラムに誤りが無いか確認しておくと良いでしょう。なお、Micro:bitがコンピューターに接続されていないとエラーになります。

1-8.microbit10-9をクリックすると、現在Micro:bitにロードされているプログラムと、mu_codeフォルダー内のプログラムファイルがMuのウインドウの下の方に表示されます。Micro:bit上のファイル名は常にmain.pyになるようです。このmain.pyをドラッグしてコンピューター上のファイルにドロップすると、コピーすることができ、編集することもできます。また、この機能を使っている間はREPLボタンとプロッターボタンはグレーアウトされ使うことができません。これはコンピューターとMicro:bitとの通信路が1つしか無い為、同時に動かないためです。REPL機能、プロッター機能を使いたい場合は、もう一度ファイルボタンを押してください。
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1-9.microbit10-11をクリックすると、REPLウインドウがMuウインドウの下の方に開き、直接mycropython命令を実行したり、Micro:bitからのprint命令の内容を出力できます。REPL機能とは、Read-Eval-Print loopの略語で『読んで評価して表示して繰り返す』という意味で、対話型評価環境(デバッグ環境とも言えるでしょうか)です。次に例を示します。なお、この機能を使っている間は、Micro:bitへの書き込みボタンとファイル機能ボタンがグレーアウトされ使うことができません。もう一度REPLボタンを押してREPL機能をやめることができます。
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1-10.REPL機能を開始するとMicro:bitにロードされているプログラムは中断します。>>>はここでmycropythonの命令を使うことができます。以下は、display.show(Image.YES)を実行した例です。Micro:bitのLEDに✔が表示されます。
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1-11.以下は、その時点でロードされているプログラムで使っているpin0readingとtempreature()の値をプリントしたところです。Pin0は257、温度は28℃です。このような命令をプログラムに含めてMicro:bitで実行すると、その結果が同じように表示されます。文法的に正しくてもプログラムが思ったように動かない場合、print命令を使ってデバッグすることができます。
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1-12.以下は、ずっとPin0と温度を印刷するプログラムを実行してREPLで確認しているところです。REPL機能を開始すると一旦プログラムが中断しますのでMicro:bitのリセットボタンを押します。すると、ずっとPin0の値と温度が印刷されます。
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1-13.microbit10-17をクリックすると、プロッターウインドウが、Muウインドウの下の方に開きます。先ほどの例のREPLでPin0の値と温度をずっと印刷しているとき、その数値がグラフにプロットされます。
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1-14.microbit10-18をクリックすると、Muエディターの文字を大きく(ズームイン)したり、小さく(ズームアウト)したりできます。

1-15.microbit10-19をクリックすると、Muウインドウのテーマが変わります。1度クリックすると暗いテーマになります。もう一度押すと文字が白い暗いテーマに変わり、もう一度クリックすると元の明るいテーマに戻ります。
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1-16.microbit10-21をクリックすると、現在編集中のプログラムの文法チェックをしてくれます。エラーがあると、以下の様にメッセージが表示されます。sleep()命令のpを入力ミスした例です。
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1-17.チェックして問題無い場合は、以下の様にMuウインドウの左下にメッセージが表示されます。なお、問題ない時のメッセージは複数用意されており、以下と異なるメッセージが表示される場合があります。
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1-18.microbit10-24をクリックすると、本来Muエディターのホームページ上のヘルプ(英語版)が表示されます。

1-19.microbit10-25をクリックすると、Muエディターが終了します。

Muエディターの使い方の紹介は以上です。実際にMycropythonを使ってプログラムするには、命令の説明が必要です。次の記事からブロックと対比して命令の説明です。当面BBC Micro:bitのページで順に学ぶことができます。こちらのページが大変参考になります。


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