以前の記事でArduinoに『HiLetgo® 0.91″ IIC I2C シリアルOLED液晶ディスプレイモジュール 128×32 』を接続しサンプルを動かしてみました。液晶は電源を切れば表示は消えてしまいますが、e-Paperであれば最後に表示した内容がずっと表示されます。今回は『Waveshare 1.54inch e-Paper Module』を接続して、サンプルプログラムが動くまで紹介します。
Arduino(アルデュイーノ)のプログラムは、Arduino IDEという開発環境でソフトを作り、Arduino本体にUSB経由でパソコンからプログラム(スケッチと呼びます)をロードして動かします。今回はこのIDEを使います。Arduino IDEを導入されていない方は当サイトのこちらの記事を参照してください。また、Arduinoについて初めての方はこちらの記事を参照ください。
1.Waveshare サンプルプログラムの入手
Githubに公開されているプログラムを入手する手順です。
1.ここにアクセスすると以下のような画面になりますので、『Clone or download 』をクリックします。
2.『Clone or download』をクリックすると以下のメニューが表示されますので、『Download Zip』をクリックします。
3.ウインドウズのダウンロードフォルダーに『e-Paper-master.zip』というファイルがダウンロードされますので、右クリックして表示されたメニューで『ここに解凍』をクリックします。
4.ダウンロードフォルダーに『e-paper-master』フォルダーが出来上がりますので、そのフォルダー内の『Arduino』フォルダーを開きます。
5.『Arduino』フォルダー内に沢山のサンプルプログラムがありますが、ここでは『epd1in54b_V2』フォルダーをクリックします。
注:e-PaperボードにV2のシールが貼られていますので、フォルダー名にV2がついた1.54用のサンプルプログラムフォルダーを選択します。2020年に購入するとV2のようで以前のバージョンとプログラム互換性が無いのと事です。
6.『epd1in54b_V2』フォルダー内の『epd1in54b_V2.ino』がプログラムです。このファイルをダブルクリックすると、以下のようにArduino IDEが開きます。
注:事前の手順でArduino IDEがインストールされている必要があります。
2.Arduinoと液晶ディスプレイを接続する
以下のように、配線します。
実際に接続したところ
3.サンプルプログラムで液晶ディスプレイに表示してみる
1.USBケーブルでパソコンとArduinoを接続します。
2.1の6の手順で開いた『epd1in54b_V2』フォルダー内の『epd1in54b_V2.ino』をダブルクリックするとArduino IDEが開きますので、『マイコンボードに書き込む』をクリックします。
3.以下のようにスケッチのコンパイルが始まります。
4.コンパイルが終わると、続いてボードへの書き込みがされ以下のように『書き込みが完了しました』とメッセージが表示されればOKです。e-Paperに表示がされます。
5.このサンプルプログラムの実行結果です。
ここまでで、Arduinoとe-Paperがうまく動くことが確認できました。このままではArduinoのメモリーが十分ありませんので、imagedataを表示するだけのようです。拡張するには『e-Paper Shield for Arduino board』が必要とのことですので、これを入手して次の記事で紹介したいと思います。
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