ArduinoにはMicro:bitのように表示装置がついていないので、何か適当なものは無いかと探したところ、『HiLetgo® 0.91″ IIC I2C シリアルOLED液晶ディスプレイモジュール 128×32 』を見つけました。今回はこの製品をAruduinoに接続して、サンプルプログラムが動くまで紹介します。
Arduino(アルデュイーノ)のプログラムは、Arduino IDEという開発環境でソフトを作り、Arduino本体にUSB経由でパソコンからプログラム(スケッチと呼びます)をロードして動かします。今回はこのIDEを使います。当記事は、こちらの記事を参考にしました。英語ではありますが、詳しく説明されています。
当サイトの他の記事でArduino IDEを導入済みの方はAステップは省略してください。また、Arduinoについて初めての方はこちらの記事を参照ください。Scratchのようにブロックでプログラミングできる環境も紹介しています。
Arduino IDE 1.8.16、OLEDディスプレイ128×64を使用した改修版の記事がありますので、最新の手順はこちらの記事をご覧ください。
A.Arduino Software(IDE)の導入(Windows 10)
1.Arduino ソフトウエアのページを開き、『ARDUINO 1.8.7』(2018/9/18現在の最新)の『Windows ZIP file for non admin install 』をクリックしてください。導入が終わるまでArduinoはパソコンにつながないで下さい。
2.寄付をもとめられますので、寄付をする場合は『寄付をしてダウンロード』、しない場合は『ダウンロードだけ』をクリックします。以下はダウンロードだけの例です。
3.arduino-1.8.7-windows.zipというファイルがダウンロードされますので、適当なフォルダーに解凍してください。arduino-1.8.7というフォルダーの中に『arduino.exe』というプログラムがありますので、ダブルクリックすると以下のように開発環境が開きます。(注:私はCドライブに解凍しました)
4.ここで、ArduinoをパソコンのUSBポートに接続すると、ドライバーが導入されます。ツールメニューのシリアルポートで接続されたことが確認できます。次のステップで追加ライブラリーの導入をしますので、一旦このプログラムは終了してください。
B.OLED液晶ディスプレイ用のライブラリーの導入
今回使用した液晶ディスプレイは、I2Cと呼ばれる通信方法でArduinoと通信します。SSD1306というコントローラーチップが使われていますので、そのチップを使うためのライブラリーが必要です。以下の手順でAdafruit_SSD1306ライブラリーとAdafruit-GFXライブラリーを導入します。
1.ここにアクセスすると以下のような画面になりますので、『Source Code (zip) 』をクリックします。
2.Adafruit_SSD1306-1.1.2.zip(2018/9/20現在)というファイルがダウンロードフォルダーにダウンロードされますので、右クリックして適当なフォルダーに解凍してください。指定したフォルダー内に『Adafruit_SSD1306-1.1.2』フォルダーが出来上がります。
3.ここにアクセスすると以下のような画面になりますので、『Source Code (zip) 』をクリックします。
4.Adafruit-GFX-Library-master.zipというファイルがダウンロードフォルダーにダウンロードされますので、右クリックして適当なフォルダーに解凍してください。指定したフォルダー内に『Adafruit-GFX-Library-master』フォルダーが出来上がります。
5.Aで導入した『arduino-1.8.7』フォルダーを開くと、『libraries』フォルダーがありますので、ダウンロードした『Adafruit_SSD1306-1.1.2』フォルダーと『Adafruit-GFX-Library-master』フォルダーを移動してください。
6.移動後、librariesフォルダーを開いて2つのフォルダーがある事を確認してください。
C.Arduinoと液晶ディスプレイを接続する
以下のように、配線します。(この図はfritzingというソフトを使用)
D.サンプルプログラムで液晶ディスプレイに表示してみる
1.Bの5の手順で移動したarduino-1.8.7\libraries\Adafruit_SSD1306-1.1.2フォルダー下のexamples\ssd1306_128x32_i2cフォルダー内にある『ssd1306_128x32_i2c.ino』をArduino IDEから開き、『マイコンボードに書き込む』をクリックします。
2.以下のようにスケッチのコンパイルが始まります。
3.コンパイルが終わると、続いてボードへの書き込みがされます。
4.このサンプルプログラムの実行結果です。
ここまでで、Arduinoと液晶ディスプレイがうまく動くことが確認できました。次の記事では、今回導入したライブラリーを利用してArduinoと温度センサーなどをつないで、ディスプレイに結果を表示できるようにしたいと思います。
当記事のサンプルプログラムは以下のライセンスに基づき使用、提供しています。
https://opensource.org/licenses/mit-license.php
Copyright (c) 2012, Adafruit Industries
All rights reserved.
https://github.com/adafruit/Adafruit_SSD1306/blob/master/license.txt
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