当サイトは2020年小学生のプログラミング必修化に関して、関連する情報を纏めています。

イチゴジャム(IchigoJam)で学ぶ

イチゴジャム(IchigoJam)で学ぶ

 

最近、スイートのような名前の製品を紹介していますが、今回はラズベリーパイに続きイチゴジャムとその関連製品の紹介です。詳しくは各製品のサイトをみていただくとして、概要を紹介します。

関連して昔から(パソコン創生期から)有名なプログラミング言語も紹介します。

ハードウェア

 

イチゴジャム(IchigoJam)とは
ichigojam2 
イチゴジャムは、名刺サイズ大のプログラミング専用の1ボードコンピューターです。完成品、自分でハンダ付けして作るキットタイプ、キットタイプ+キーボード、電源など始めるための全部セットがあります。画面はビデオコンポジット端子でTVやモニターと接続して表示します。現時点、最新版はIchigojam Tと呼ばれる製品でCPUが小型化され、USB/PS2キーボードが使えるようになりました。このコンピューターでできることはBASICという言語を使ってプログラミングすることです。ネットワーク接続もありませんので、お子様の初めてのパソコンとしても良いかもしれません。拡張用のボードもあります。

 

イチゴラテ(IchigoLatte)とは
ichigojam3 
イチゴラテは、使える言語がJavaScriptの1ボードコンピューターです。ハード的にはIchigoJamとほぼ同じものです。IchigoJam(クリスタル付き)を持っていればファームウェアを書き換えればIchigoLatteとして使えます。(NXP社のLPC1114FN28/FDH28という1チップコンピューターの中の32KbのFlashROMを書き換える)。但し、BASICで作ったプログラムは消えてしまいます。

 

イチゴイガイ(IchigoIgai)、イチゴダケ(IchigoDake)とは
ichigojam4 
イチゴイガイは、IchigoJamからマイコン部分を切り離し、キーボード、TV接続、電源部とマイコン接続部を基板に実装したものです。マイコン部分はイチゴダケ(IchigoDake)として独立しており、持ち歩いたりできます。IchigoDakeを個人で持って、IchigoIgaiを複数人で共有するとかできるメリットがあります。IchigoDakeには、IchigoJamと同じBASICが動くものと、IchigoLatteと同じJavaScriptが動くものが準備されていますので、両方持って差し替えて使うこともできます。

 

パンケーキ(Pancakeo)とは

パンケーキは、イチゴジャム(白黒表示とビープ音のみ)と接続してカラーグラフィック表示や4音同時演奏が可能なマルチメディアボードです。通信はシリアルポートを使っています。IchigoJamのバージョンによって、重ねて接続か、ジャンパーケーブルで接続して使います。出力がパンケーキにもありますので、2入力あるTVがあると便利です。設定1入力のTVでも、コマンドで切り替えて使うことできます。

 

イチゴジャム関連の情報は、運営者 ふうせん Fu-sen様が公開されているサイトが分かりやすくて参考になると思います。お子様と始めてみたいと思われた方は、参考にしてください。

ソフトウエア

 

ベーシック(BASIC)とは
mz-700-1a 
1980年代パソコンの主なプログラミング言語がBASICです。私が初めてパソコンを手に入れたのは、シャープ製のMZ-731でした。これは、ブート(IPL)用のカセットテープレコーダー、プロッター、キーボードが一体化されたものでした。ディスプレイは別売りです。今では考えられないと思いますが、カセットテープからIPLするとBASICが動いて、プロッターで絵を描くこともできました。IT会社にいましたが、まだパソコンはUSで発売されたばかりで買えるわけもなく、これを購入してBASICを勉強しました。

BASICとは、「初心者向け汎用記号命令コード(Beginner’s All-purpose Symbolic Instruction Code)」の頭文字をとって命名されました。インタープリター型といわれ、ソースプログラムを順次機械語に変換して実行されます。(対するコンパイル型は、ソースプログラムを全て機械語に変換して実行形式のプログラムが作られ、実行されます。コンパイル型のBASICもあります。)

10 PRINT “2+2=”;
20 PRINT 2+2
30 END
RUN
2+4=6

上は簡単なBASICプログラム例です。左側の数字は行番号と呼ばれ、行番号順に実行されます。行番号が無いRUNコマンドを入力するとプログラムが実行され、結果が表示されます。FORループやIF構文もあります。以下のリンクから、ウエブサイトでIchigoJam BASICのエミュレーションがありますので、IchigoJamを購入する前に体験ができます。コマンドリファレンスの準備もされていますので、ぜひお試しください。

上のサンプルプログラムをエミュレーターで実行してみました。
BASIC1

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。当サイトで色々子供のプログラミング学習情報を提供していますが、何が一番とはなかなか言えません。お子様の興味がどこにあるかでも変わってくるでしょう。私は小さい時、物を分解したり組み立てりが好きだったのと、確か『子供の科学』という雑誌だったと思うのですが、コンピューターの紹介記事があり、小学生ながら凄いと思いました。その記事をきっかけに、コンピューターエンジニアとして会社人生を全うする事ができました。

管理人の個人的な意見ですが、あくまでもコンピューターやプログラミング言語は道具なので、道具を使って何がしたいかが重要だと思います。ただ、道具の知識がないとそれを使って出来ることが分からないので、子供たちにコンピューターやプログラミングについて興味を持って欲しいなと思います。私の経験から、どれかプログラミング言語ひとつ覚えれば、他の言語もすぐ理解できるので、当サイトで紹介しているブロックリー、スクラッチ、スクラッチジュニアなどでプログラミングに興味を持ったお子様にはBASICやPython(パイソン)などの言語を勉強していただければと思います。

最後に管理人から読者の方にお願い:読者で『子供の科学』プレミアム(定期購読)会員の方いらしゃいませんでしょうか?1960年代の子供の科学の記事検索ができるのは、プレミアム会員だけなので、、、、その頃コンピューターの記事がどんな記事だったのか知りたいのです。勝手なお願いで恐縮です。2018/2/6追記:子供の科学編集部に、直接メールで聞いてみました。答えくるかな?

2018/2/13追記:『子供の科学』編集部の方から丁寧な返信をいただきました。また、相互リンクもお願いしたのですが、そちらも快諾いただきました。肝心の私が読んだはずのコンピューター記事ですが、1962年から64年の間にはコンピューター関連の記事は無かったとのことでした。私の思い違いかな。。。あの頃、読んでいた科学関係の本は『子供の科学』だけだと思うのですが。

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