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Micro:bit(マイクロビット)で学ぶ 11

Micro:bit(マイクロビット)で学ぶ 11

 

前回の記事で、micropythonを使ってMicro:bitのプログラムを作成できる、Muエディターの使い方を紹介しました。今回から実際にブロックエディターのブロックと対比しながら、Muエディターでプログラムを作っていきます。

当記事は、シリーズでマイクロビット(Micro:bit)のプログラミングについて紹介しています。初めての方はこちらをご覧ください。

2021年8月25日更新:Mu EditorがV1.1.0b5へバージョンアップされていますので、『Micro:bit(マイクロビット)で学ぶ 9』を参照して最新版を導入してみてください。ただし、当記事はV1.0.3を基にしていますので画面が異なっている場合があるかもしれませんが、プログラミング的には変わりはありません。

以下の説明とサンプルプログラムは、こちらのページの内容を私なりに、ブロックエディターと比較してmicropythonで記述する例を紹介しています。クラス、関数、モジュールなどは最初は難しいかなという事で説明を省き、サンプルプログラムを通して理解できればと考えています。

基本ブロックについて
 
ブロック micropython
1.最初だけ
microbit11-1
from microbit import *
該当する命令があるわけではありませんが、上の命令はMicro:bitの命令をmicropythonで使うために、必ず最初に記述する必要があります。この命令の後、whileループ命令の前に命令を記述することで、最初だけブロックと同等になります。
2.ずっと
microbit11-2
while True:
   命令1
   命令2
    :
   命令n
条件がTrueの間、命令1からnまでずっと繰り返します。
3.数を表示
microbit11-3
display.show(value, delay=aa, wait=bb, loop=cc, clear=dd)
valueで指定した値を表示(数字、文字、イメージ)
delay=文字間の待ち時間をmsで指定
wait=trueで排他処理、falseで背景処理
loop=trueで繰り返し表示、falseで1回のみ表示
clear=trueで表示後LED消、falseでずっと表示
上の3つのブロックに相当するmicropythonプログラム
4.show leds
microbit11-4
Micro:bitの表面の25個の各LEDの明るさを0から9で指定することで、自分の好きなイメージをLEDに表示できます。
以下はボートのイメージを表示するプログラム
5.アイコンを表示
microbit11-5
 display.show(Image.HEART)
display.show命令ですので、3の説明にあるdelayなどのパラメータを指定できます。
microbit11-6
赤字の部分を他のアイコン名に変えて、他のアイコンを表示できます。その他のアイコンについては、pdfファイルの添付を参照してください。注:pdfファイルは準備中です。
以下はハートのアイコンを表示するプログラム
6.文字列を表示
microbit11-7

 

 display.scroll(value, delay=aa, wait=bb, loop=cc)
valueで指定した値を表示(数字、文字、イメージ)
delay=文字間の待ち時間をmsで指定
wait=trueで排他処理、falseで背景処理
loop=trueで繰り返し表示、falseで1回のみ表示
以下はHello!をスクロール表示するプログラム

7.一時停止
microbit11-8
 sleep(100)
msで指定した時間、プログラム実行を一時停止します。1000を指定すると1秒一時停止します。
以下は1秒ごとに、HeartとHappyのアイコンを交互に表示するプログラム
8.表示を消す
microbit11-10
 display.clear()
LEDの表示を消します。
以下はHappyを2秒表示してからLEDを消すプログラム
9.矢印を表示
microbit11-11
 display.show(Image.ARROW_N)
5のアイコンを表示する命令と同じです。display.show命令ですので、3の説明にあるdelayなどのパラメータを指定できます。矢印の向きを東西南北(EWSN)で指定します。 上向きはARROW_Nです。
以下は↑、↓を1秒ごとに交互に表示するプログラム

 

Muエディターの入力補助機能

上の表で説明したように、命令によっては複数のオプションパラメータがあります。全て覚えているのは大変ですが、Muエディターにはそれを助けてくれる機能があります。以下のように命令を途中まで入力すると、次のオプションを表示してくれます。
microbit11-12

 

基本ブロックについての紹介は以上です。次の記事では入力ブロックの紹介をします。


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