プログラミングの勉強と併せて、お子様にハードウェアに興味を持ってもらいたいと考え1ボードコンピューターであるラズベリーパイを紹介していきます。ラズベリーパイを使えば、安価にお子様用パソコンを作る事もできます。保護者の方が理解いただきお子様と一緒にやって頂ければと思います。
『ラズベリーパイで学ぶ①』では、仮想マシンを使いウインドウズにラズベリーパイデスクトップを導入しました。この記事では、使っていない古いPCを再利用してお子様用にラズベリーパイデスクトップを導入してみたいと思います。私の手持ちの古いノートパソコン ThinkPad X60に導入してみます。X60は10年以上前の古いPCです。
1.事前準備 Boot用DVDを作成する(この作業はご使用中のPCで)
1.ラズベリーパイのダウンロードページからISOイメージファイルをダウンロードするために、Download ISOをクリックします。大きいファイルですので、時間がかかります。ダウンロード時期にもよりますが、2017-11-16-rpd-x86-stretch.isoのようなファイルがダウンロードフォルダーにあるはずです。
2.新しいDVDメディアをドライブに入れてから、ダウンロードされたISOファイルを選択して右クリックで表示されるメニューから、『Windows ディスクイメージ書き込みツール』を探して、クリックします。以下の例では、プログラムから開くの下にありますが、使っているパソコンによっては右クリックしてすぐのメニューにあるかもしれません。ご自分で書き込みソフトを持っていらしゃれば、そちらを使って下さい。どちらも無い場合はステップ2に従って下さい。『Windows ディスクイメージ書き込みツール』が見つかった方はステップ5へ。
3.『Windows ディスクイメージ書き込みツール』が見つからなかったら、上図のオレンジ色の矢印で示した『別のプログラムを選択』を選びます。下のメニューが表示されるので、『その他のアプリ→』を選択します。(スクロールしないと表示されない場合があります)
4.似たようなメニューが表示されるので、必要ならスクロールして『このPCで別のアプリを探す』を選択します。
5.ファイル選択メニューが表示されるので、CドライブのWindowsフォルダーの中にあるSystem32フォルダー内の『isoburn.exe』を選択します。
6.下のようなメニューが表示されるので、書き込みをクリックします。
7.書き込みが終わると次のメニューが表示されるので、『閉じる』をクリックします。書き込みが終わったDVDを取り出します。
2.事前準備で作成したDVDで古いPCにラズベリーパイデスクトップを導入
1.PCによって、この作業は異なりますので詳しく説明できませんが、作成したDVDをPCのDVDドライブに入れて一度電源を入れてみて下さい。その結果、そのPCのOS(例えば、ウインドウズ)が立ち上がってしまう場合は、BIOSの設定をしてDVDドライブをディスクより先にBootする設定に変更の必要があります。パソコンの手順書を確認いただきBIOSの設定でBOOT順の変更をして下さい。良く分からない場合は、当サイトのトップからメールが送れますのでメーカー名と型番を連絡いただければ調べてご返事します。いつものOSが立ち上がらず次の画面になれば、ラズベリーパイデスクトップの導入ができますので、ステップ2に行って下さい。なお、画面は仮想マシンの画面を流用していますが、作業内容は同じです。
2.以下のメニューが表示されますので、キーボードの矢印下キーで『Install』を選択して、Enterキーを押してください。8秒以内に選択しないとInstallせずにRaspberry Pi Desktopが立ち上がってしまいます。その場合は、PCの電源を再度入れ直して下さい。
3.言語選択メニューが出ますので、矢印キーで『Japanese』を選択してEnterキーを押します。
4.ディスクパーティションメニューが出ますので、『use entire disk』が選ばれていると思いますので、そのままEnterします。
5.選択肢が1つしかありませんので、そのままEnterします。
6.『All files in one …..』が選択されていますので、そのままEnterします。
7.『Finish part…』が選択されていますので、そのままEnterします。
8.Tabキーを使って、『Yes』を選択してEnterします。
9.システムの導入が始まりますので、しばらく待ちます。
10.ブートローダーのメニューが出ますので、Tabキーを使って『Yes』を選択してEnterします。
11.『/dev/sda….』を矢印キーで選択して、Enterキーを押します。
12.引き続き、導入が始まります。
13.導入が完了しましたので、『Continue』が選択されていますので、Enterします。PCが再起動されます。
18.ラズベリーパイデスクトップが立ち上がりました。
4.ラズベリーパイデスクトップの追加作業
1.日本語化のために、をクリックして開かれるメニューからPreferencesを選択し、その中のRaspberry Pi Configurationを選択します。
2.以下のウインドウが開くので、Localisationを選択します。
3.Set LocaleをクリックするとLocaleメニューが出ます。
4.en(English)をクリックすると言語が選択できるので、ja(Japanese)を選択します。
5.jp(Japanese)が選択されていますので、OKをクリックします。
6.次に、Set Timezoneをクリックします。
7.国の選択メニューからJapanを選択します。
8.Japanが選択されましたので、OKをクリックします。
9.次に、Set Keyboardをクリックします。
10.キーボード選択メニューが表示されるので、パソコンに合わせて選択します。Japanese(OADG109A)で多分良いと思います。選択したら、OKをクリックします。
11.SET WIFI Cuntryをクリックして、同じようにJAPANに設定します。
12.Localisation設定が終わりましたので、OKをクリックします。
13.再起動(reboot)が必要のメッセージが表示されますので、Yesをクリックします。再起動されますので、デスクトップが再度表示されるまで待ちます。
14.メニューが日本語になりました。
15.デスクトップの右上にあるネットワーク接続がXになっていますので、クリックしてください。無線LANであれば、SSIDが表示されると思いますので、自宅のSSIDを選択してください。SSIDの入力を求められるので、入力してEnterすると接続されます。有線LANであれば、イーサネットケーブルを接続してください。
16.日本語入力できるようにするために、Terminalを開いて『sudo apt install fcitx-mozc -y』と入力してEnterします。
17.ディスク容量が必要との確認メッセージがもしでたら、Yと入力してEnterします。日本語IMEが導入されます。
18.日本語IMEを有効化するために『im-config -n fcitx』と入力してEnterします。
19.再起動するために、『reboot』と入力してEnterします。再起動されますので、デスクトップが再度表示されるまで待ちます。
20.再起動後、Terminalを開いてキーボード左上の半角/全角 漢字キーを押すと日本語入力できるようになります。
6.ラズベリーパイデスクトップでできること
1.をクリックして開かれるメニューからプログラミングを選択すると、プログラミング関連のメニューが開きます。当サイトで紹介しているScratchやPythonを使うことができます。例えば、Scratch2を選択してみます。
2.スクラッチが開きました。
続きは、別の記事で紹介予定です。
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